2〜3泊程度の出張や旅行に重宝していた、キャリーバッグの車輪交換をしてみました。
車輪の車のタイヤで言えばホイールにあたる部分がプラスチックでできており、その周りにゴムの走行部分がかぶっている感じになっているのですが、そのゴムの部分が経年劣化でひび割れてしまい、一部車輪は回転しなくなり、他の車輪はゴム部分が無くなってしまっている状態。
思い切って捨てようかと思いましたが、一応ACEが出しているキャリーバッグで車輪以外問題ないし、修理すると高いって話だし…
ということで、自力で修理(改造)です。
ゴムが取れてしまった車輪はこんな感じ。
割れたゴム部分を除去してしまえば、車輪はよく回る様になるのですが、硬いプラスチックが地面を転がる音が五月蝿い。日本中空港内のようなつるつる床なら良いのでしょうが、アスファルト上を引いて歩くと「ガラガラガラガラガラ…」近所迷惑です。
なので、この駄目なタイヤを外して新品タイヤに交換です。
先ずは必要そうな物をリストアップし購入する物品を検討です。
先ず、タイヤ。
破壊された旧タイヤのプラスチックのみで直径を測ると直径33mm程度。ゴムが崩壊しているところでは計測不能。ネットで色々調べると、近いサイズのゴム車で直径38mmか40mmがあるみたい。直径が大きくて付かないという悲惨な目に会いたくないので直径38mmがあれば買いかな。
次に、車軸。
車軸は車輪に合わせなければならないのですが、ネットで見る限り直径38mmと40mmのゴム車は、車軸経が6.2mmらしい。M6の半ねじとかで良いかな。長さは40mm位あれば良いかな?。
そんなザックリ現物採寸で見積もりを立て、本日の会社帰りに地元のシマホ(島忠ホームセンター)へ。
車輪が無ければ話にならないので、先ずは車輪コーナーへ。さすがシマホです。ゴム車単体で売ってました。38mmも40mmも在庫有ります。続いてネジコーナーへ。M6のキャップボルト半ねじがあるのですが、半ねじのねじ切りしてない部分の長さがイマイチ。車輪の軸がプラなので、ネジ切り部分があたっては駄目なのよね。
なので、店内をウロウロしながら代替案を考える。考える。考える。
金属パイプコーナーに良い物発見。直径6mmのパイプ。アルミとステンレスが売っており、アルミだと削れる心配があるけど、ステンレスだと加工の問題が…と悩んだ挙句アルミパイプを選択。そしてネジコーナーでパイプの中を通すネジを物色。M5はパイプの中をギリギリ通らないので、M4ネジを使うことにしました。あとは緩み止付きのナイロンナットと車輪幅調整用のM6ワッシャーを購入。
そして修理(改造)開始です。後戻りできない作業ですが、捨てるつもりで思い切ってやりましょう。
最初に古いタイヤの取り外しです。車輪はネジやナットで付いているわけではなく、金属のスリーブで圧着されている状態。なので、車軸を車輪と一緒にぶった斬ります。
写真の赤線部分を金鋸でギコギコ切ります。手や指を切らないように注意。
数分で金属軸が切れますので、軸を左右に引っ張って車輪を取ります。
車輪の周りは積年の何かが付着していてそれなりに汚いので、心ゆくまで掃除ができます。
次に、新しい車輪をつけるための加工です。軸になるパイプを切ります。ザックリ計測で32mm位の長さで切るのがベストのようです。なのでパイプを32mmで切りだします。
アルミは加工が楽で良いね。あっという間に切れるし。切った部分のバリとかはリーマーやヤスリで除去して軸完成。
車輪の両脇にM6ワッシャー入れてパイプ軸を通す。そしてその軸にM4ネジを通してナイロンナットで固定。
良い感じで1つ目の車輪が付きました!この調子で残り3輪も作業。
無事、全車輪の交換完了!転がりがスーパー滑らかで最高です!!
車軸がアルミパイプというのが耐摩耗という部分で若干気になりますが、しばらく使用してみた後に軸を抜いて確認してみようかと思います。アルミが駄目だったらステンレスに変更すれば良いだけだし。
■部材と費用
・アルミパイプ 190円
・M4 x 40mmナベネジ 105円
・M4ナイロンナット 125円
・M6ワッシャー 105円
・ゴム車 x 4 392円
計 917円