原発の停止で昨今騒がれている電力不足ですが、その電力不足を解消する為に様々な手段を講じていると思います。
そんな節電対策に一石を投じるような研究結果が、独立行政法人 産業技術総合研究所(産総研)より発表されています。
「夏季における計画停電の影響と空調節電対策の効果を評価」
-業務・家庭二部門のエアコンを始めとする最大電力需要を同時に評価-
という研究成果です。
ポイントは
- 最大電力需要の三割を占める空調需要の要因である気温を地域別に予測
- 都市気象-ビルエネルギー連成モデルによる気温上昇と空調重要の悪循環を考慮
- 業務と家庭の二部門を同時に計算する事で全体の最大電力需要を評価
という事らしいです。
電力需要は「産業・業務・家庭」の三部門の積み上げによって成すにも関わらず、個々の部門での節電対策評価しか存在しておらず、足し合わせでの節電になるかは懸念事項だったらしいです。
そこで、これから頻繁に訪れるであろう猛暑日を対象に、空調需要が見込まれる前述三部門中、業務と家庭の電力需要を同時に評価したという事です。
気になる記述は
「サマータイム等の節電対策によっては、運用次第で最大電力需要をかえって引き上げる可能性がある」
と。
やはり、各電力管内で総合的な節電対策が求められるみたいですね。こういう時こそ、政府主導でしっかりとやって頂きたいと思います。
まだ六月だってのにこの暑さ…本格的な夏に突入したらどうなってしまうのか心配です。