先日キャスティングのセールで買ったルアーですが、残念な事に不具合品だったようです。
メーカー名やモデルはあえて書きませんが、上のルアーを週末の高滝ダムでの釣りに使用している最中に浸水していることに気がつきました。ちゃんとしたメーカ品のルアーなんですが、一般的な製品だとやっぱりこういうのあるんですね。
一番残念なところは、購入後のスイムテストでは気がつかず、色々と調整して現場投入後に気がついた点でしょうか。購入直後なら交換も出来ただろうに…
ということで、ルアー内部の水抜と乾燥、そして浸水経路の封止を行いたいと思います。
先ずは作業性を向上させる為にフック等を外しておきます。そして浸水経路を目視で丹念に探します。
こうしてみると驚きの浸水量です。フロントフックの金具部分から水が滴っています。
今回は浸水経路がすぐに判明したので、そこから水を抜きます。水が浸水経路に向かうようにルアーを傾けながら、ドライヤーでルアーを均一に暖めていきます。ルアーの中にある空気が膨張しますので、水が押されて水がどんどん出てきます。
若干湿気が残っていますが、水は殆ど抜けました。浸水経路部分の水気をエアーで吹き飛ばして浸水経路をあけておきます。
最後に乾燥剤を入れた密閉容器に入れて乾燥を促します。ドライヤーで暖めて空気を出す、冷やして乾燥した空気を入れる、再度暖めて出す…というのを今は繰り返している段階です。
こういう地道な作業を何回も繰り返して内部を乾燥させ、最後に浸水経路をエポキシ接着剤等で埋めて処理を完了します。
今回は半透明なボディなので浸水に気がつきましたが、色付きの内部が確認出来ないルアーだと気がつかず、内部がじゃぶじゃぶになっていたのかと思うと、ちょっと怖いですね。