COVID-19で子供が通学出来ない代わりにe-ラーニングの課題が出されており、実施のためにPCを使用しなければならない状況が度々発生しています。その為、子供と妻の間でThinkPadを取り合う状況が多くなっています。
妻が使用しているThinkPad(E470 / 2017年4月購入)を購入する前に使用していた、古いVAIO(VGN-NS50B)がタンスの肥やしになっていましたので、それにLinux等のOSを入れて使えるようにして取り合い問題を解決したいなと思います。
まずは、何のOSを入れるかです。VAIOは元々Windows Vistaが入っていたPCでメモリは増設しているもののCore2Duo搭載の非力なマシンです。過去に使用経験のあるLinuxを入れてみようかと思いましたが、このPCをメインで使うことになろう娘の学校が、Google系サービスを使用していることもあり、ChromeOSを入れてやろうかと思いました。
色々調べてみると、本家GoogleからChromeOSを落としてくると色々面倒そうだということがわかり、Neverwareが提供しているChromium OSベースの「CloudReady(クラウドレディ)」というのがUSBブートもできてお試しがしやすそうなのでこれを入れてみることに。
まず、ThinkPadでブート用USBの作成。対象のUSBメモリを刺して作成用のアプリを落としてきて実行。数分で作成が完了しました。そのUSBをインストール対象のVAIOに刺し、BIOSをUSBから起動できるように設定。再起動すると何事も無かったかのようにCloudReadyが立ち上がります。WiFiも問題なく使えますし、OSの言語も日本語が選べます。
この段階ではまだUSBブート状態ですが、ここで一通り動作させてみます。特に問題は見つからず普通に動く状況なので、右下のメニューから本体へのインストールを実行します。するとHDDの初期化含めVAIO本体にCloudReadyがインストールされます。
これでタンスの肥やしになっていたPCが復活です。気持ち悪いくらい普通にインストールが完了し使えるようになりました。細かいことを言ってしまうとキリがありませんが、Webブラウザ系のサービスを中心とした使用方法なら特に大きな問題は起きないのではないかと思います。
昨日から色々触ってみて見つかっている問題は、自宅で使用しているプリンタが使えないという事くらいでしょうか。WiFi経由でプリンタは見えるものの、OSの標準ドライバの一覧になくメーカーもドライバを用意してないことから印刷ができないという状況です。
回避策としてGoogle Cloud Print経由の印刷も試みてみましたが、使用しているプリンタは当初このサービスに対応していたものの、現時点ではサービスの対象機種から外れており使えない状態であることが判明しました。なので、どうしても印刷したい場合はPDF等に出力して、他のPCかスマホを経由して印刷するなどの工夫が必要かなと。
とりあえず、古いPCの割に起動・動作もそこそこ早いですし、簡単にインストールができて問題なく動いている点が素晴らしいなと思いました。
LAN上で稼働しているWindows PCにプリンタドライバを入れて、Google Cloud Printからそのマシンを経由して印刷する仕組みがあり、現時点でGoogle Cloud Printネイティブ非対応になってしまったプリンタも動くとは思います。従来よりCloud Readyではないプリンタを救済する為の手法としてGoogleが提供しています。当然プリンタドライバがインストールされているWindows PCがLAN上で稼働していてプリンタと通信できることが条件にはなりますが。。。
参考までに。
https://support.google.com/cloudprint/answer/1686197?hl=ja
この方法を試してみましたが、常時起動しているWinPCが有れば良いですが、都度別のPC立ち上げるなら立ち上げたPCで印刷すれば良いのではという悲しい結果に…