先日のボートシーバスのストラクチャー攻めで、私のキャストミスでルアーをストラクチャー等にぶつけてしまい、2個ほど破壊してしまいました。
破壊したルアーのひとつはMegabassのX-80SW。リップ先端部が凹んでいる構造のため、凹んでいる部分が非常に薄くなっており、ストラクチャー等にぶつけると簡単に壊れてしまいます。
今回の破壊は、ボディはなんともなっておらず、この程度で捨てるのは勿体無いということで、修理(改造)を実施することにしました。
一応書いておきますが、こちらの内容はルアーの性能を元通りにする修理ではありません。こちらの内容を参考・真似するのであれば、各々の自己責任で実行をしてください。
今回はリップを作るので0.8tのFRPの板を用意。ホームセンターとかでは手に入らないと思いますが、気の利いた模型店とかで売っています。
参考までに、OSPのFRPリップ。
リップが残ってるX-80SWとのツーショット。
赤い方のX-80SWを使って採寸し、目的のサイズで方眼紙を切り取ります。実際にルアーに当ててみて、その大きさ具合を確認します。
切り取った方眼紙は型紙にするので、ナイスタック(両面テープ)を使って…
型紙の裏面に貼り付けて…
余ったナイスタックを切り落として、FRP板に貼り付けっ!FRPはガラス繊維の目があるので、リップの垂直並行を繊維に沿わせて切り出したほうが格好良くなります。
型紙に合わせて、丁寧にFRP板を切り取ります。専用の糸鋸とかあると便利ですが、私はOLFAのクラフト鋸で切り取りました。切り取り後はサンドペーパーや棒ヤスリ等で、サイズ(フォルム)を微調整しながら仕上げます。
次にルアー本体の加工です。今回は、リップの割れた部分だけを切り落とし、根本を残す計画なので、アイからチョット先〜リップのくぼみ部分までの間でバッサリ切ります。
リップを完全に落として、ラパラのミノーの様に溝掘って差し込むという工法もアリだと思います。
こんな感じで切り落としました。ここは厚みがあるので、のこぎり必須です。
そして、FRPリップが引っかかる様に、アイとリップの間に溝を掘ります。ここはアイの金具が埋まっているので、それほど深い溝は作れないと思います。
先ほど作ったリップを現物合わせし、問題がなければ2液性エポキシ接着剤でリップを接着します。
まっすぐ付けないと泳ぎに影響するので、接着剤が硬化を始める前によく確認・微調整します。
オリジナルとの比較。良い感じかな?
オリジナルのリップは先端が凹んでいて、水の掴みが良さそうな感じです。自作のFRPリップだと同じように凹ませられないので、リップを若干長くかつスクエアにして水の掴みを良くしたつもりです。(スイムテストしていないので”つもり”です。)
暇な時に地元の海(河口)で、ダミーフック付けてスイムテストをしてきたいと思います。
ちゃんと泳ぐといいなぁ…