先日我が家にやってきたFLASHFORGEの3Dプリンタ「Adventurer3」ですが、本体におまけで付いてくるPLAフィラメントで、子供のおもちゃの補修部品やちょっとした小物等を出力して遊んでいました。
非常に安定して動いていたので「そろそろABSフィラメントでも試してみよう」なんて事を考え、本体と一緒に買っておいた純正ABSフィラメントを開封しました。
PLAでは特に苦労することなく出力できていたので、ABSでの出力も問題ないかと思っていましたが…
いきなり躓きました。
PLAで作ったiPod Shuffle 1stとスタイラスペン用のスタンドをスライサーの設定変えて出してみた所、工程の半分程度(30分)出力したところで「Filament Error」という悲しい表示を出して出力が中断。
そのまま中断を解除して出力を続けてみたのですが、中断してしまった為に層間が上手く接着されなかったので出力を中止しました。念の為サンプルの20mm角ブロックのデータを出力してみたところ、1回目は上手く出力できたのですが2度目は一層目で「Filament Error」が出て出力が停止。
本格的にプリンタが壊れたのかと心配し、切り分けのためにPLAに戻すと何も問題なく出力は完了します。そしてABSに戻すと「Filament Error」が出て即停止…訳がわかりません。
原因がわからないのはイライラするので、ABS出力時の挙動を注意深く確認してみました。すると「Filament Error」が出て停止する時にはマイクロスイッチが働く音がする事に気がつきました。フィラメントを送り込むエクストルーダ付近を注意深くみていると…
その音はエクストルーダの下の黄色矢印ラベル付近から出ています。
試しに動いている最中にフィラメントを揺すると「Filament Error」が出て停止します。そして挙動を確認してみると、フィラメントがエクストルーダで送り込まれたり戻されたりするときに、フィラメントが巻かれているリールの慣性でフィラメントが暴れ、マイクロスイッチが動作してしまうようです。
このマイクロスイッチはフィラメント切れを感知するものだろうと予想し、設定でフィラメント切れの検出をOFFにしてみたところ、「Filament Error」は発生しなくなり無事出力が完了しました。
届いて数日で壊れたのかと思いハラハラしましたが、原因がわかり回避策が見つかりモヤモヤが解消です。
…が、通常であればABSを使ってもフィラメント切れ以外でこのマイクロスイッチが働いてしまっては駄目なので、どうしてそうなってしまったのかは確認する必要がありそうですね。